沖縄は物価が安いって本当?家賃相場・賃金とともに分かりやすく解説

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沖縄への移住を検討している中、「沖縄は物価が安い」という情報を得た方もいるでしょう。
では、実際には沖縄の物価は安いのでしょうか。また、その他の生活に関わるお金事情はどうなっているのでしょうか。

そこで今回は、沖縄の物価・家賃相場・賃金について、リアルな情報をお届けします。沖縄へ移住するにあたって費用面に不安を感じている方は、ぜひご一読ください。

沖縄は物価が安いのか?気になる真相について

「沖縄は物価が安い」と見聞きしたことがあるものの、実際はどうなのかご存じでない方もいるのではないでしょうか。結論からいうと、沖縄の物価水準は東京とほとんど変わりません。

沖縄県が発表している「沖縄県の消費者物価指数(令和4年11月分)」と、東京都が発表している「東京の物価 -東京都区部消費者物価指数-《 令和4年(2022年)11月分 (中旬速報値) 》」を確認したところ、2022年11月における沖縄の消費者物価指数は104.6であるのに対し、同時期の東京の消費者物価指数は103.8となっています。つまり、沖縄のほうが物価が高いということです。

参照:CPI全国202211|沖縄県
東京の物価 令和4年(2022年)11月分 概要|東京都

また、総務省が発表している「消費者物価地域差指数 -小売物価統計調査(構造編)2020年(令和2年)結果-」では、双方の「10大費目別消費者物価地域差指数」が以下のようになっています。

  総合 食料 住居 光熱・水道 保健医療 交通・通信
沖縄 98.0 103.3 86.2 102.2 98.9 99.1
東京 105.2 103.4 134.5 94.7 102.1 104.9

(※一部抜粋)
参照:消費者物価地域差指数 -小売物価統計調査(構造編)2020年(令和2年)結果-|総務省

住居は開きがありますが、それ以外は大差ないことから、やはり沖縄と東京の物価水準はほとんど変わらないと判断できるでしょう。

沖縄で暮らすと出費がかさむもの

沖縄は物価が安いわけではないので、「食費」「光熱費」「ガソリン代」に関してはとくに出費がかさみやすいといわれています。

食費

沖縄県産の食品を除き、野菜や果物、魚介類などは基本的に本土からの輸入品です。販売価格にどうしても運搬費が加算されるため、結果として出費がかさんでしまいます。
また、コンビニも地方料金が適用されているわけではなく、全て全国共通の価格で販売されています。詳しくは後述しますが、沖縄は他の都道府県に比べて賃金が低い傾向があるため、コンビニで買い物をする際に割高と感じてしまうこともあるでしょう。

光熱費

光熱費に関しては、夏に出費がかさみやすいといえます。なぜなら、沖縄の夏は日差しが強く蒸し暑いため、エアコンの冷房を多用してしまう傾向があるからです。これにより電気代がかさみ、結果として光熱費が高くなるのです。

ガソリン代

沖縄は日本屈指の車社会です。那覇市をはじめとする都市部ならモノレールやバスが充実しているため車がなくても困らないかもしれませんが、北部・南部の奥地に関しては車がないと不便さを感じることもあります。そのため、沖縄で生活するにあたって車はあったほうがよく、そうなるとガソリン代がかさみやすくなります。

ただし、沖縄は日本で唯一ガソリン税の軽減措置を講じている他、「高速道路料金が比較的安い」といった優遇もあるので、工夫次第ではガソリン代を含む交通費を押さえることも可能です。

参照:揮発油税等(ガソリン税)の軽減措置について|沖縄県

沖縄の家賃相場はどれくらい?間取り別に把握しよう

物価は東京とさほど変わらなかった沖縄ですが、家賃相場は東京に比べて低くなっています。
全国賃貸管理ビジネス協会が2022年9月に行った調査「全国平均家賃による間取り別賃料の推移」によると、沖縄と東京の平均家賃は以下のようになっています。

  1部屋 2部屋 3部屋 総平均賃料
沖縄 45,513円 56,044円 63,954円 53,589円
東京 69,342円 85,451円 91,379円 73,059円
全国 51,280円 58,551円 66,233円 55,444円

 

参照:全国平均家賃による間取り別賃料の推移|全国賃貸管理ビジネス協会

このデータから、沖縄の平均家賃は東京の平均家賃よりも2〜3万円安く、全国平均よりも2,000〜5,000円安いことが分かります。
ただし、住むエリアによっては平均家賃よりも高くなる場合もあるため、あらかじめ物件情報を入念に確認するようにしましょう。

沖縄で働いた場合に得られる賃金は?どれくらい稼げる?

物価が格別安いわけではない沖縄へ移住する場合、気になるのは「賃金」ではないでしょうか。

沖縄労働局が公開している「令和2年度 沖縄県の賃金」によると、沖縄と東京それぞれの「きまって支給する現金給与額」は以下のようになっています。

  令和元年
規模:1〜4人
令和元年
規模:30人以上
平成27年〜令和元年
規模:1〜4人
平成27年〜令和元年
規模:30人以上
沖縄 158,533円 236,194円 155,858円 236,928円
東京 233,466円 361,562円 228,690円 359,736円
全国 197,196円 296,123円 195,201円 292,286円

参照:令和2年度 沖縄県の賃金|沖縄労働局

沖縄の賃金は東京の賃金に比べて低く、さらには全国平均も下回っています。そのため、沖縄へ移住する場合は、これまでの生活スタイルを変えるなどして、お金の使い方を見直すことが大切です。賃金に見合った暮らし方を心掛けることで、移住を成功へと導けます。

なお、最低賃金は令和4年10月6日に改正され、853円になりました。ただしこれは全国で最も低い金額なので、やはり沖縄で生活する際は収支の計画を立てる必要があるでしょう。

参照:令和4年10月6日より沖縄県最低賃金が改正されます|沖縄労働局

移住する際はシミュレーションが必須!実際の暮らしを想像しよう

沖縄に限らず、今の居住地とは違う場所へ移住する際は、あらかじめシミュレーションをしておくことが大切です。なぜなら、予期せぬ事態に備えやすくなり、移住成功の確率がアップするからです。

例えば、沖縄へ移住する場合「海の近くに住みたい」と考える方もいるかもしれません。たしかに自然を身近に感じられる暮らしは魅力的ですが、海が近いと塩害による影響を受ける可能性がある他、台風が接近・上陸した際に高波や高潮を原因とした災害に遭う危険性があります。

こうしたリスクは、シミュレーションをしてはじめて気付くことがほとんどです。気づかないまま移住してしまうと、のちに対応に追われたり被害を被ったりする可能性があります。

こうした事態を避けるためにも、移住する際は必ずシミュレーションをするようにしましょう。

まとめ

沖縄への移住を検討中であれば、まずは物価や家賃相場、賃金など、生活に関わるお金について知ることから始めましょう。これらのリアルな情報を知り理解を深めれば、「そのエリアで暮らしていけるかどうか」をより注意深く確認できるため、移住するか否かを決断しやすくなります。
その上でも、もし移住に関して悩んだときは、お気軽に穴吹興産株式会社にご相談ください。プロの視点からアドバイスをさせていただきます。

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