沖縄に別荘が欲しい! エリア別の特徴やかかる費用をご紹介
数ある国内のリゾート地の中でも、特に人気の高い沖縄は別荘地としても注目されています。美しい自然や年間を通して過ごしやすい気候など、沖縄に魅力を感じて別荘を持ちたいと考える人も多いでしょう。
この記事では、沖縄で別荘を購入することを検討している人向けに、エリア別の特徴や魅力、別荘にかかる費用などを詳しく解説します。理想の別荘を購入して、うまく活用できるよう、参考にしてみてください。
目次
沖縄は別荘地として人気のリゾート
日本国内のリゾート地の中でも屈指の人気を誇る沖縄は、別荘地としても魅力的です。年間を通して過ごしやすい温暖な気候や海をはじめとする美しい自然など、日常を離れてリフレッシュするには理想的な場所といえます。
また、沖縄には国内外から多くの観光客が訪れ、パンデミック後はさらに人気が高まっています。観光客が増えると、マリンアクティビティや娯楽施設なども増えるでしょう。何度訪れても新鮮な気分で楽しめます。
国内旅行で沖縄に年に何度も行くほどの人なら、その都度ホテルに宿泊するよりも、別荘を持つのが良いでしょう。別荘があれば、セカンドハウスとして活用ができます。リタイア後は沖縄で暮らしたいという人にもおすすめです。
沖縄のエリア別の特徴
沖縄とひとくちにいっても、エリアによって特徴が異なります。別荘を購入するなら自分の好みにあったエリアを探しましょう。エリア別の特徴をご紹介します。
那覇周辺
那覇周辺は、沖縄の県庁所在地だけあって、モノレールなどの交通インフラが整備されており、車がなくても移動できる便利なエリアです。沖縄最大の歓楽街「国際通り」は、ショッピングや食事を楽しめるお店が多く、快適な滞在ができます。
首里城公園をはじめ、琉球王国時代の観光スポットも魅力です。本州などの自宅から頻繁に行き来する予定であれば、那覇空港に近いエリアを選ぶと良いでしょう。
都心部にあたるため、一戸建てよりもマンションタイプの別荘が多く、物件の購入価格は他のエリアに比べてやや高い傾向にあります。しかし、交通の便が良く、市街地である点は資産としての価値があるということです。リタイア後に沖縄で暮らすために購入する予定で頻繁に利用しない場合は、使わない期間は賃貸に出す、民泊として観光客に貸すなどの活用方法も可能です。
北部エリア
北部エリアは、世界自然遺産に登録されており、沖縄本島の中で最も美しい自然に恵まれたエリアです。「やんばる 」と呼ばれる亜熱帯の森があり、ヤンバルクイナをはじめとする沖縄独自の珍しい生態系が見られます。森を満喫できるマングローブカヤックやトレッキングなどのアクティビティが充実しています。
さらに2025年には、大規模なテーマパーク「JUNGLIA(ジャングリア) 」が開園予定です。大自然の上を飛行する気球や迫力のあるサファリライドなど、数十にもおよぶアトラクションがあり、新たな観光スポットとして注目されています。
その他、人気の観光スポット「沖縄美ら海水族館」や「カヌチャリゾート」も北部エリアにあります。「アブハマ」や「スクバマ」 といった美しいビーチもあり、海と森の両方が楽しめるお得なエリアです。広大な自然に囲まれた別荘に滞在して、周辺のエンターテインメントスポットを楽しみたい人におすすめです。
中部エリア
海外のリゾートにいるような気分が味わえるのが中部エリアです。恩納村(おんなそん)や読谷村(よみたんそん)にはリゾートホテルが建ち並び、観光客に人気のスポットになっています。マリンアクティビティやゴルフコースなども充実。さらに一戸建ての別荘が新築、中古ともに点在しているため、理想に合った別荘を探すのに適しているエリアといえるでしょう。
西側にある宜野湾(ぎのわん)市には美しいビーチやマリーナがあり、ダイビングやクルーズが楽しめます。北東部の金武町(きんちょう)には、2022年に広さが約800mと沖縄県内で最大級のロングビーチ 「KINサンライズビーチ」がオープンして、人気を集めています。
中南部に位置する北谷村(ちゃたんむら)は、別荘用の物件が多いエリアです。近隣には、スーパーマーケットや飲食店などが多く、セカンドハウスとして長期滞在するのにおすすめです。
南部エリア
南部エリアには那覇空港があり、アクセスの良さが魅力です。空港からは海の見えるドライブコースがあり、沖縄に着いてすぐにリゾート気分を味わえます。空港の南には「オリオンECO美ら(ちゅら)SUNビーチ」や「美々ビーチいとまん」などの美しい白浜を堪能できるリゾートエリアがあり、マリンスポーツやバーベキューが 楽しめます。
近年では、豊見城市(とみぐすくし)に大型テーマパーク「STEM RESORT(ステムリゾート)」や「DMMかりゆし水族館」など、新たなエンターテインメントスポットが登場し、地元の人々や観光客の注目を集めています。さらに那覇空港自動車道 のインターが近く、中部エリアまで約1時間で行けます。
豊見城市や糸満市には、一戸建て、マンションともに別荘が多くあり、お好みに合った物件を見つけやすいのも大きなポイントです。東部に位置する南城市にも一戸建て物件が増えてきています。
一戸建て別荘? リゾートマンション? それぞれのメリットを比較
別荘には、大きく分けて一戸建てとリゾートマンションの2つのタイプがあります。それぞれのメリットを比較してみましょう。
一戸建て
沖縄の一戸建ての別荘は、海や森林などの自然環境を活かした広い敷地に建てられることが多いのが特徴です。隣家との距離をある程度とっており、静かにプライバシーが保てます。
また、お好みの建築デザインの物件を選べる点は大きなメリットといえるでしょう。リフォームが自由にでき、過ごしやすいようカスタマイズできます。ガレージやバーベキューテラス、ドッグランなどの設置が可能です。お庭で家庭菜園やガーデニングも楽しめます。
リゾートマンション
リゾートマンションは、交通インフラが整っていたり、市街地が近かったりといった利便性の高いエリアに多いのが特徴です。共有スペースにプールや温泉などの施設が完備されているリゾートマンションもあります。
また、管理のしやすさやセキュリティ面がしっかりしている点は、不在が多い場合には便利です。
コンドミニアム という選択肢もある
一戸建てやリゾートマンションとそれぞれ魅力がありますが、迷った時はコンドミニアムという選択肢もあります。コンドミニアムとは、キッチンやランドリールーム、生活家電などがそろった分譲の宿泊施設です。
ホテルのように使えるため、滞在時の荷物が少なくすみ、長期滞在や家族との利用に最適です。地元の食材を調達して、キッチンで料理を作る楽しみもあります。コンドミニアムを使わない期間は、第三者に宿泊施設として貸し出し、収益を得るのも可能です。
別荘にかかる費用
沖縄はエリアごとに違った魅力があり、別荘を持つにはおすすめの地です。物件の購入費は、立地や物件のタイプ、築年数などによって異なります。また、日常的な居住を目的としていないため、住宅ローンは組めないケースが多い点に注意しましょう。
さらに沖縄に別荘を持ち、維持していくためには、物件購入費の他にさまざまな費用がかかります。別荘にかかる費用について解説します。
初期費用
物件購入費とは別に不動産会社などに支払う初期費用は、具体的には次のようなものがあります。
・手付金
・印紙税
・登記費用
・不動産取得税
・固定資産税精算金
・仲介手数料
不動産売買契約をおこなう際には、一般的に買主が売主(不動産会社など)に対して、物件購入価格の1~2割程度の手付金を支払います。契約を結んだ後に購入価格から手付金は差し引いて計算されます。手付金を支払ったものの、買主側の事情で契約をキャンセルした場合、手付金は戻ってきません。すべて現金で購入する場合は、手付金は不要です。印紙税は不動産売買契約を締結する際に、売買代金の額に応じて必要になります。
登記費用 とは、別荘の土地建物の所有者を買主に移転する際に必要な費用です。具体的には登録免許税や司法書士への報酬が該当します。登録免許税は、購入する別荘の固定資産税評価額に一定の税率をかけて計算され、国に納めます。同じく不動産登記税 も固定資産税評価額に応じて決まりますが、こちらは別荘の所在地の都道府県に納めるものです。
固定資産税精算金 は、その年の固定資産税を日割り計算で買主側が負担するもので、別荘を購入した時期によって税額が異なります。仲介手数料は、別荘の売買契約を不動産会社が仲介している場合は必要になりますが、売主と直接取引をする時は不要です。
税金
別荘を所有していると、持ち家と同様に固定資産税や住民税、都市計画税を支払わなくてはなりません。固定資産税は、1月1日時点で土地や建物を所有している人に支払い義務があります。所在地の市町村によって税率が異なり、那覇市 の場合は土地・家屋・償却資産の課税標準額に1.4%を乗じた金額です。
住民税は、日常的に居住している自宅では、一律の「均等割」と所得に応じて変わる「所得割」の2つの合計金額ですが、別荘の場合は「均等割」のみとなります。
都市計画税 は、市町村のインフラ整備に必要な資金に充当される税金で、課税の有無は市町村によって異なります。例えば 、那覇市では都市計画税の徴収はおこなっていません。
管理費
別荘を良い状態で維持していくためには、管理費は欠かせません。別荘地を一括で管理している体制の一戸建てやマンションでは、一定額の管理費がかかります。
また、別荘の管理サービスには、具体的に次のようなサービスがあります。
・室内の換気・通水
・清掃
・室内の除菌・消臭
・備品のチェック
・建物の破損箇所のチェック
・トラブル時の対応
管理会社や依頼するサービス内容、別荘の規模によって料金が異なるため、別荘購入の際に確認しておくと良いでしょう。
その他の維持費
その他、別荘に必要な費用には、水道光熱費や通信費、火災保険料などがあげられます。温泉付きの別荘やリゾートマンションでは温泉使用料が必要です。
別荘のタイプ別のメリット・デメリット・かかる費用を比較
別荘には、一戸建て、リゾートマンション、コンドミニアム(一戸建て・ホテル)などがあります。それぞれのメリットやデメリット、管理費の負担、その他の費用について一覧にまとめました。
メリット | デメリット | 管理費 | その他の費用 | |
一戸建て別荘 | ・プライバシーが保たれて快適に過ごせる
・自由にリフォームが可能 ・資産価値が高い ・部屋数が多い物件なら、10人以上の大人数でも利用ができる |
・オーナーが管理・維持する必要あり
・管理サービスを利用すると料金が他のタイプに比べて割高 ・セキュリティ対策が必要 |
高 | ・管理費・各種税金 |
リゾートマンション | ・利便性の高いエリア
・物件によっては安く購入できる場合がある ・オートロックでセキュリティ面が安心 |
・マンションの管理費や修繕積立金などの負担がある
・騒音トラブルに巻き込まれるリスクがある |
中 | ・管理費
・修繕積立金 ・各種税金 |
コンドミニアム
(一戸建て) |
・セカンドハウスとして利用しやすい
・資産価値が高い ・部屋数が多く、大人数の観光客に貸しやすい |
・管理会社がサポートする以外の管理は自分でおこなう必要あり | 低 | ・管理費
・各種税金 |
コンドミニアム
(ホテル) |
・ホテルのスタッフが常駐していることが多く安心
・ホテル側が一括して管理してくれるため管理費が抑えられる ・利用しない期間ホテルとして第三者に貸せる が代行してくれる |
・騒音トラブルに巻き込まれるリスクがある
・利用時には事前予約が必要になることもある ・ホテルが定めた利用人数の制限がある |
低 | ・管理費
・修繕積立金 ・ホテルコンドミニアム管理費 ・資産管理業務費 ・各種税金
|
維持費や管理費の負担を減らしたい場合は、オーナーが利用しない期間は、第三者に貸して家賃や宿泊費などの収益を得ると良いでしょう。別荘のあるエリアによりますが、コンドミニアムなら宿泊施設としての設備が整っているため、集客につながります。
まとめ:沖縄で別荘を持つ費用を把握しておこう
沖縄はどのエリアもそれぞれに個性と魅力があり、別荘を持つには最適の場所です。別荘のタイプには、一戸建てやリゾートマンション、コンドミニアムがあり、どのタイプにするのか迷うところです。現地の不動産会社に相談して、理想のリゾートライフを送れる物件を慎重に選びましょう。また、別荘購入費以外の税金や維持費、管理費なども考慮しておくと良いでしょう。
▼沖縄の別荘について、こちらの記事でも総合的に解説しています。ぜひあわせてご覧ください。