【2024年最新】沖縄の別荘は注文住宅で! 建築デザインにもこだわって

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現在、国内リゾート地の人気と別荘の需要が高まっており、沖縄もそのひとつです。別荘やセカンドハウスを新築するなら、理想の土地を見つけ、建築デザインにこだわりたいもの。しかし、沖縄の地価は高騰しており、コスト面で折り合いがつかないことがあります。この記事では、別荘地の探し方から沖縄の地価の最新情報、沖縄の環境に合う建築のポイントなどを解説します。沖縄で別荘を探している人はぜひ参考にしてください。

沖縄で別荘を持つなら土地探しから

虹のかかった沖縄の海

沖縄で注文住宅の別荘を建てたいと考えているなら、まずは土地探しから始めます。お好みのエリアや別荘からのロケーション、空港からのアクセスなどをあらゆる面から判断して選ぶのがおすすめです。沖縄の地理や環境に詳しい地元の不動産会社、または大手不動産会社の沖縄支店などに依頼すると良いでしょう。

沖縄県が2023年9月に発表した『令和5年 沖縄県地価調査結果の概要 』(※1)によると、沖縄の2023年の地価変動率は前年より4.9%上昇しています。東京・大阪・名古屋の3大都市圏は2.2%となっており、沖縄の地価がいかに高騰しているかが分かります。これは新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が、同年5月に季節性インフルエンザと同じ「5類感染症」へ引き下げられたこと や、旅行支援を実施したことなどで、沖縄への観光客が増加したのがおもな要因です。

せっかく理想の土地を見つけても、地価や建築費が高騰しているので、別荘購入の予算をオーバーしてしまう可能性があります。そのため、中古物件をリノベーションして使うオーナーが増加しています。

現在の沖縄の状況では、住宅用地を見つけるのはなかなか困難です。その点、中古物件のリノベーションなら、すでにある建物を自分好みの設計やデザインに変えられ、コストが抑えられます。また、別荘として活用されていた建物なら、利便性が高く、ロケーションも満足できる土地にある可能性が高いでしょう。

土地探しに困ったら、リノベーションという選択肢も検討してみましょう。リノベーションを依頼するときは、沖縄の建築様式を知り尽くしている、別荘の施工事例の多い会社を選ぶのがおすすめです。

※1 出典:沖縄県「令和5年 沖縄県地価調査結果の概要」

https://www.pref.okinawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/012/366/2023gaiyo.pdf

別荘は沖縄の環境に合った建築にする

夕方に映えるプールのある高級住宅

沖縄で長く快適に過ごせる別荘を建てるためには、風土や環境に合った設計・建築が必要です。沖縄は年間を通して気温と湿度が高く、台風が多く通る地域 なので、建築する際にはこれらに留意しておくと良いでしょう。沖縄の気候を熟知した施工業者なら、環境に適したプランを提示してくれます。

直射日光を遮断

亜熱帯気候の沖縄では、他の土地に比べて紫外線量が多いのが特徴です。建物内に直射日光が入らないよう、庇(ひさし)やアマハジを多くとるのが沖縄の伝統的な建築様式です。直射日光を遮断することで、夏場でも室内が暑くなりすぎません。さらにエアコンの電気代も安く抑えられます。庇やアマハジは雨よけにもなるため、沖縄の別荘には欠かせません。

また窓のすぐ下がコンクリートの場合、照り返しが強くなります。別荘の周りに芝生を置いたり、窓にブラインドやすだれ、ネットやワイヤーで植物を設置したりといった方法も有効的です。

直射日光があたる窓は、壁の約10倍も熱が通りやすくなります。間に空気の層が入る複層ガラスや熱線反射ガラスを使うと、お部屋に熱が入りにくくなり、真夏でも快適に過ごせます。

お庭が広い場合には、敷地内に木を植えるのも良いでしょう。木が豊かな葉をつけている夏は日光を遮ってくれ、葉が少ない冬は、適度に日差しが室内に入り込みます。別荘の美観にもつながり、一石二鳥です。

自然風を上手に利用

高温多湿の沖縄では、シロアリ・カビ予防のために、お部屋の風通しを良くしなければなりません。とくに床下、壁などには湿気がたまりやすくなります。自然風をうまく利用して湿気が室内に留まらないようにしましょう。

具体的には次のような方法があります。

  • 隣家との間に庭を造り、風が建物に入りやすくする
  • 建物に開口部を広くとり、風の入口を作る
  • 開口部から出口まで風が自然に通り抜けられるよう、家具やドアの位置を工夫する
  • 建物の敷地内には芝生やウッドデッキを設置して地上からの熱放射を緩和する

また、新築やリノベーションの際には、調湿効果のある壁紙 を壁や天井に張ると良いでしょう。室内の湿気をコントロールする吸放湿壁紙や、結露やカビの発生を防ぐ通気性壁紙、消臭効果もある珪藻土壁紙などがあります。

しかし、万全の湿気対策をしていても、長期間別荘が不在になると、換気ができません。自分で管理するのは、手間がかかります。別荘の管理を代行する専門のサービスに依頼して、定期的にお部屋の換気をしてもらいましょう。

屋根・外壁の遮熱

沖縄の強い日差しから別荘を守るために、屋根や外壁の遮熱は大切です。沖縄の昔ながらの住宅に見られる赤瓦は放射性能が高く、室内の温度上昇を防ぐ役割を持っています。他には、日射反射率を高める遮熱塗装を用いたり、植物や土の水分蒸発によって温度を下げる屋上緑化を取り入れたりといった方法があります。

台風対策

沖縄は本土に比べて、台風の進路になる回数が多いため、別荘にも暴風雨対策が必要です。

雨戸や暴風戸、シャッター、防水スクリーンの設置の他、建物自体の防水機能を強化しましょう。もし雨水が入ってきた時でもすみやかに排水できるようにしておくと、建物の浸水などの被害を防げます。

住宅が密集している地域では、近隣の建物と高さを合わせると、暴風の影響を直接受けないというメリットがあります。別荘の周りにブロック塀や石垣を設置するのも効果的です。

自宅が遠方にある場合は、台風がくるたびに別荘の様子を見に行くのも大変でしょう。管理サービスでは、台風前後の別荘の様子をチェックしたり、被害に遭った時に対応したりといったケアを代行してくれます。

 

外構

別荘地では、周辺環境や景観に溶け込む外構設計が必要です。オーナーのこだわりやお好みを取り入れつつ、周囲とうまく調和する堀や舗装などの外構を意識したいものです。沖縄の住宅 では、建物の内部を隠すような「ヒンプン」という塀が造られています。もともとは魔除けの意味をこめて設置されたものですが、暴風雨から建物を守る役割もあります。この「ヒンプン」を現代風にアレンジした塀や門壁などがおすすめです。

別荘の周囲に沖縄ならではの植物を植えたり、防腐性・防虫性に優れた木材を用いたウッドデッキを造ったりといった施工も美観形成に役立ちます。湿気や台風の時にも影響を受けにくくなります。

まとめ:沖縄の別荘建築は業者選びも大切

沖縄に別荘があれば、充実したリゾートライフを楽しめます。理想の別荘を建設、リノベーションするためには、業者選びが重要です。オーナー側の要望やお好みを最大限に取り入れつつ、沖縄の風土や周囲の環境にマッチした建築ができる業者を選びましょう。業者のホームページなどに掲載されている施工事例を見て、イメージしておくのも良いでしょう。

 

▼沖縄の別荘について、こちらの記事でも総合的に解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

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