沖縄で不動産投資をするメリット・デメリットとは?成功させるためのポイントとともに解説

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「沖縄で不動産投資に挑戦したい」という思いのまま見切り発車するのは望ましくありません。まずは、沖縄の特徴や不動産投資を行うメリット・デメリットを理解することが大切です。

そこで今回は、沖縄での不動産投資にフォーカスし、そのメリット・デメリットや成功させるためのポイントについて解説します。あわせて、不動産投資におすすめの沖縄の地域もご紹介しているので、ぜひご参考にしてください。

まずは押さえておこう!沖縄ならではの特徴

不動産投資を始める前に、まずは沖縄の特徴を理解しておくことが大切です。主に「不動産投資の選択肢が豊富」「観光需要が見込める」の2つが挙げられます。

不動産投資の選択肢が豊富

沖縄を舞台にした不動産投資の選択肢は、賃貸経営だけではありません。例えば以下のような選択肢があり、その数は他の都道府県に比べて豊富です。

中でも、荷物の保管場所としてスペースを提供することで利用料金を受け取る「トランクルーム経営」は、沖縄で不動産投資をするにあたっておすすめの選択肢といえます。なぜなら、比較的湿度が高い沖縄でトランクルームは「洋服やバッグをカビから守りたい」という地元民に重宝される傾向があるからです。もし「沖縄でどの不動産投資に着手しようか?」と迷っているなら、トランクルーム経営に目を向けてみるのも一案でしょう。

・コンドミニアム経営
・リゾートマンション経営
・民泊経営
・駐車場経営
・トランクルーム経営 など

観光需要が見込める

沖縄は国内を代表する観光地です。季節を問わず、多くの観光客が訪れます。そのため、コンドミニアムや民泊の需要が大きく見込まれます。
2020年から新型コロナウイルス感染症(以下 コロナ)が拡大したことで、一時は観光需要が大幅に低下しましたが、2022年9月現在は徐々に観光客数も増えてきています。このままコロナが収束すれば、沖縄での不動産投資で大きな利益を得られるかもしれません。

参照:令和3年(暦年)沖縄県入域観光客統計概況|文化観光スポーツ部 観光政策課
沖縄の入域観光客数、7月は60万7800人 前年同月比2.4倍 増加数は3カ月連続過去最多 外国人客は2年4カ月連続でゼロ|琉球新報

沖縄で不動産投資に挑戦!そのメリット・デメリットとは


では、沖縄で不動産投資を行うメリット・デメリットには、どのような点があるのでしょうか。

メリット

メリットには、まず「他の県より借家率が高い」という点が挙げられます。
沖縄県が発表しているデータによると、平成30年時点の借家率は49.5%。全国の借家率が35.6%なので、13.9%も高いことが分かります。これは、つまり「沖縄=アパートやマンションに対する需要が高い地域」ということです。そのため、不動産投資としてアパート・マンション経営に着手すれば、一定の利益を得られる可能性があります。

参照:(2)住宅の所有関係|沖縄県

「土地の価格が上昇傾向にある」という点も、沖縄で不動産投資を行うメリットのひとつです。
国土交通省が発表している「令和2年都道府県地価調査」によると、沖縄の住宅地の対前年平均変動率は+4.0%。他の都道府県はマイナスであることが多く、プラスだとしても0.1〜0.8%の変動率となっています。この点から、沖縄の土地の価格は他の都道府県に比べて上昇傾向にあると分かります。これは「売却時に満足な利益を得やすくなる」という魅力につながるため、沖縄で不動産投資を行う上で大きなメリットになるでしょう。

参照:令和2年都道府県地価調査|国土交通省

この他、メリットには「軍用地にも投資できる」という点もあります。
軍用地とは米軍基地や自衛隊基地のことを指し、これらの土地も不動産投資として購入することができます。購入した場合、借主である国から借地料が支払われるため、家賃滞納の心配がありません。また、管理料や手数料などの諸費用がかからないので、支出を抑えつつ利益を得られます。

デメリット

デメリットには、まず「人口が減少する可能性がある」という点が挙げられます。
りゅうぎん総合研究所が発表した「沖縄県の将来推計人口(2022年6月推計)」を見ると、2021年の総人口は146万8,400人であり、これは前年比0.06%増であることが分かります。しかし、その後は減少する見通しと言及しており、2070年には118万8,400人にまで減ると予測しているのです。人口が減れば不動産の需要も低迷してしまうため、この点はデメリットといえるでしょう。

参照:沖縄県の将来推計人口(2022年6月推計)|りゅうぎん総合研究所
増え続けていた沖縄県の人口、実は減少が始まっている? 「昨年がピーク」の推計|沖縄タイムス+プラス

この他、デメリットには「高利回りの物件が少ない」という点もあります。
沖縄には表面利回りが6%以下の物件が多く、高利回りの物件はほとんどありません。「利回りが低い=リスクも低い」という考え方もありますが、沖縄の場合は総じて低利回りなので、この考え方はあまり通用しないでしょう。そのため、もし「利回り重視で不動産投資をしたい」という場合は、沖縄以外の場所を選ぶのが堅実といえます。

沖縄で不動産投資を成功させるには?知っておくべきポイント


沖縄で不動産投資を成功させるには、メリット・デメリットとあわせて以下のポイントを理解しておく必要があります。

移動手段は主に車

まず、沖縄は国内有数の車社会です。ゆいレール(モノレール)が通っているもののその範囲は限られているため、地元民の多くは車で移動します。
この点から、沖縄を舞台にした不動産投資を成功させるには「駐車場」が必須になるといえます。車を停められるか否かで物件の需要が大きく変わってくる可能性があるため、駐車場がある物件を選ぶ、もし駐車場がなければ新設するようにしましょう。

台風の影響を受けやすい

沖縄は、台風が接近・上陸することが多い地域です。せっかく不動産投資を始めても物件の台風対策を怠れば、被害を被って賃貸経営ができなくなる可能性があります。これでは十分な利益を得られないので、沖縄で不動産投資を始める際は前もって台風対策をしておくことが大切です。

ぜひご参考に!不動産投資におすすめの地域

最後に、沖縄で不動産投資をするにあたっておすすめの地域を3つご紹介します。「どこにある物件を購入しようか?」とお悩みの方は、ぜひご参考にしてください。

豊見城市

豊見城市(とみぐすくし)は、沖縄県南部にある地域です。那覇空港から近くアクセスしやすい上に、「沖縄アウトレットモール あしびなー」「DMMかりゆし水族館」などの観光スポットも点在していることから、地元民のみならず観光客も多く訪れます。そのため、この地域で不動産投資を行えば、地元と観光の両方から高い需要を得られる可能性があります。

那覇市

那覇市は沖縄県の中心都市です。約31万人と県内最大の人口を誇っている上に、ゆいレール(モノレール)が通っていることから、地元民に親しまれている地域といえます。とくに、自衛隊基地があり那覇空港が近い小禄周辺は、自衛隊関係者をはじめとするさまざまな人から高い需要を得ています。そのため、安定した賃貸経営を実現しやすいでしょう。

参照:2022年4月調査 市町村別 人口・世帯数(日本人住民+外国人住民)|国土地理協会

浦添市

浦添市(うらそえし)は、那覇市に隣接するベッドタウンです。小・中学校や高校、公園が多く点在していることから、子育て世帯に人気の地域となっています。そのため、ファミリータイプのアパートやマンションで不動産投資を始めれば、安定的な運営を実現できる可能性があります。

まとめ

沖縄で不動産投資をする際は、まず沖縄ならではの特徴を理解することが大切です。あわせて、不動産投資を行うメリット・デメリットまで把握すれば、考えられるリスクを回避しながら適切な投資を行えるでしょう。不動産投資の舞台として沖縄を視野に入れている方は、今回ご紹介した内容を参考に今一度検討してみてください。

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