沖縄リゾート物件の別荘で投資事業も始める! メリット・デメリットを含めて解説

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沖縄のリゾートは別荘が多く、自分が楽しむ目的だけでなく、投資物件としての人気も根強いものがあります。この記事では、事業収入を得るために沖縄の別荘を投資にも回すメリット・デメリット、物件の選び方、注意点などを解説します。

沖縄の別荘で不動産投資を始める

沖縄の国際通り

別荘を使った不動産投資を検討するにあたってまず把握しておきたいポイントを、沖縄という地域の特性や、中古マンション相場も含めて解説します。

沖縄は国内有数の観光立県

沖縄県は沖縄本島と石垣島や宮古島などの島しょ部からなり、一般に沖縄と呼ぶ場合は県全体を指すこともあれば、本島を指す場合もあります。本島は一般に北部と中部、南部の3エリアに分けられており、島しょ部ともども各エリアに特徴がある人気の観光地です。本島南部は県の中心地でもあり、県庁所在地で人口が最大の那覇市があります。有名な国際通りがあるのも那覇市です。

沖縄には歴史的な建造物や史跡なども多く、琉球王国時代の「首里城」は公園となっており、「守礼門」をはじめとする観光スポットが多数あります。また、今次大戦における沖縄戦の慰霊碑である「ひめゆりの塔」や「美らヤシパークオキナワ・東南植物楽園」、「オリオンハッピーパーク(オリオンビール名護工場)」など、新旧いろいろな名所、見所がある点も沖縄の魅力です。

また、沖縄は米軍基地が占める割合が高く、観光が重要な産業となっている観光立県だといえます。そのため、別荘の人気も高く、マンションや一戸建て、ホテルコンドミニアムなど様々なタイプの別荘が利用可能です。

投資に向いたリゾート物件も多数

沖縄は日本のなかでは数少ない南国であり、国内有数のリゾート地でもあります。

そのため、リゾート物件も数多く、観光客の利用を見込んだ投資に向いている物件も少なくありません。

沖縄がリゾート投資に向いている背景には、物件価格が手ごろである点も挙げられます 。

たとえば 中古マンションの価格相場で見た場合、東京に比べて3割以上安い傾向にあります 。不動産価格の相場情報が掲載されているサービス「ウチノカチ」によれば、2023年の東京都の中古マンション相場は4,229万円で、沖縄県は2,814万円となっています。

※出典:ウチノカチ「マンション相場」

https://utinokati.com/region/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E7%9B%B8%E5%A0%B4/

今、注目されているおすすめの投資エリア

地域で感じられる異国情緒が人気で多くのリゾートホテルが立ち並ぶ中部エリア、県全体の約40%の人口が集まり世界文化遺産や美しいビーチが人気の南部エリアも依然、投資に向いたエリアですが、最近特に注目を集めているのが北部エリアです。

その理由は、北部の今帰仁村と名護市にまたがるエリアにて2025年に開業予定のテーマパーク「JUNGLIA(ジャングリア)」です。同パークは、これまでにユニバーサル・スタジオ・ジャパンのエリア改革など数々のテーマパーク事業で成功を果たしてきた著名なマーケター、株式会社刀CEOの森岡毅氏が携わっている主要なプロジェクトとしても注目を集めています。

“自然体験型”をうたう超大型テーマパークであり、ジャングルや海の上空を漂う気球遊覧や、恐竜から逃げる参加型アトラクション、複数のレストランやスパ施設などを備える総合レジャー施設となっています。

沖縄に何度も訪れているような観光客でも楽しめる、新たなレジャースポットとして大きな注目を集めており、周辺の不動産価値が上がることも期待されていますので、投資先のエリアとしても目が離せません。

沖縄の別荘で不動産投資をするメリット

住宅模型と右肩あがりのグラフ

沖縄の物件価格が安い傾向にあることで、不動産投資に踏み出しやすい側面はあるでしょう。加えて、沖縄の別荘で不動産投資をすることにより、以下に示すようなメリットがあります。

その日に必要な顧客を集めるため経営が安定しやすい

別荘は長期滞在の顧客を集める必要がありません。その日その日に別荘を利用したい個別の顧客の予約を獲得できれば経営が成り立ちます。観光地ではリゾート気分を盛り上げる別荘が人気です。国内有数の観光地である沖縄では、季節による差はあるものの、宿泊需要が多いことから、経営は安定しやすいといえるでしょう。沖縄を訪れる目的が純粋にビジネスであれば、市中のホテルが選ばれるかもしれません。しかし、たとえビジネスであっても前後の休日はバカンスを楽しみたいといった需要もあります。

また、日本人のライフスタイルが変化しているといわれていますが、セカンドハウスなど住む場所についても多様化が見られます 。二拠点居住(デュアルライフ)の一方を沖縄のリゾートでと考える人も増えると考えられます。このような事情から、沖縄の別荘を必要とする顧客が多く、集客はしやすいといえるでしょう。

自分が使いたいときを除いて貸すことができる

別荘の利点として、投資物件であっても自分で使うことが可能な点が挙げられます。メインが自己使用で、使わない日だけ貸すといった運用も可能です。居住用のアパートやマンションであれば、賃借人がいる物件を自分が使いたいときに使うといったことはできませんし、自分が留守にする数日間だけ誰かに貸すといった扱いも現実的ではありません。

しかし、1日単位で貸し出す別荘なら、予約が入っていない日は自分や家族が活用可能です。また、事前に使用する予定を立てることで、その日は予約を受け付けないといった運用もできます。人気の観光地である沖縄だからこそ、自分でリゾートを楽しみながら、空いている日に宿泊料を稼ぎやすいといえるでしょう。これも沖縄で別荘投資をする大きなメリットのひとつです。

物件によってお任せ管理が可能

沖縄の別荘は物件によってお任せ管理が可能です。物件の管理が面倒で不動産投資を躊躇してしまうといったケースは少なくないと考えられます。別荘の場合は、毎日の宿泊予約とスケジュール調整、現地での顧客対応など集客に関する事柄だけでなく、物件の維持管理などやるべきことは多数です。何かあるたびに対応しなければならないのが別荘による不動産投資であり、すべてを自分で行うとすると、二の足を踏んでしまっても仕方ありません。

しかし、管理全般をお任せできれば、自分は宿泊料収入を受け取り、オーナーの立場でなければできないことに対応するだけで済みます。お任せ管理が可能かどうかは、別荘によって異なり、管理込みになっていない別荘であっても、管理会社と別途契約を結ぶことで、お任せ管理が可能です。

また、ホテルコンドミニアムタイプの別荘であれば、初めから運営会社によるお任せ管理が想定されているため、管理会社を探す必要はありません。さらに、ホテルコンドミニアムの場合はオーナー向けの特典が用意されているケースもあってお得です。

沖縄のリゾート地は価格上昇が期待できる

沖縄のリゾート地は人気が高く、そこにある別荘も含めて価値の上昇を期待できます。より人気の高いリゾート地の別荘を購入した数年後に売却することで、物件価格の上昇による差益を手にすることも現実的な話です。その間に手にした宿泊料収入による利益を加えれば、もっと自分が使いたいと思える他の 別荘の購入資金にできる可能性もあります。

沖縄の別荘で不動産投資をするデメリット

右肩下がりの矢印と家の模型

沖縄の別荘で不動産投資をする場合、メリットだけでなくデメリットもあります。ここでは、主なデメリットと対策について解説しましょう。

 

現地対応が必要なときにそこにいないことで損失を招くおそれ

沖縄は日本の都道府県で最南端に位置しています。

そのため、オーナーが県外在住の場合は、急なトラブルで出向く必要が生じても、到着までに時間がかかるケースは少なくないでしょう。

初動が重要なトラブル対応において、空白の時間が長引くのは事態を悪化させるリスク要因です。

場合によっては大きな損失を招くかもしれません。

このリスクを回避する方法として考えられるのが、管理の一任です。オーナーに代わって対応してくれる管理会社があれば、遠隔地に住んでいても安心できます。

台風など天候の影響を受けやすい

沖縄は毎年多くの台風が通過する土地です。台風の影響は小さくないため、場合によっては別荘が損傷したり、水の被害を受けたりするおそれがあります。そのため、常に台風を念頭に置いた防災対策を講じておく必要があるでしょう。

とはいえ、その場でなければ対応できない事態が発生する可能性もあります。

台風被害を最小限に抑えるためには、緊急対応のノウハウを持つ管理会社に対応を一任する検討も必要です。

既存物件は購入時に経年劣化している可能性がある

既存の別荘で考慮しなければならないのが経年劣化です。鉄筋コンクリート造が多い沖縄の別荘は、他の物件に比べて長く使えるとはいうものの、劣化しないわけではありません。

古い物件ほどリスクが高いという点に注意が必要で、集客に悪影響を及ぼすようでは、投資に見合う収益は見込めないでしょう。

経年劣化が考えられる築年数の物件については、価値を高めるリノベーションの検討をおすすめします。

投資しやすい物件の選び方

住宅模型をもって指を建てる女性

ここでは投資しやすい物件の選び方について解説します。

予算にマッチした物件

予算がマッチしていることは重要です。予算を大きく下回る物件は希望を満たしていない可能性があります。

予算オーバーでは資金繰りが苦しくなりかねません。

物件価格の一例として、沖縄では南部でワンルームのホテルコンドミニアムが約7,000万円、北部の3LDKマンションが約5,300万円などで売り出されています。

想定するターゲットにマッチした物件

沖縄の別荘に宿泊する顧客は、沖縄ならどこでもよいという人ばかりではありません。訪問する土地の特徴やそこでの過ごし方によって、顧客層も変わる可能性があります。たとえば、自然豊かな土地であれば、周囲の環境に溶け込んでゆったりと過ごせる物件がいいかもしれません。観光地巡りが盛んな土地なら、別荘で過ごす時間よりも観光スポットへのアクセスの良さを重視したいところです。

また、その土地で人気の物件は、高利回りかつ将来的に手放す際の価値に期待がもてる可能性が高いため、迷ったら人気物件の条件に合う別荘を選ぶ手もあります。

信頼できる業者に相談する

沖縄の別荘に限った話ではありませんが、失敗しない物件選びには信頼できる業者への相談が欠かせません。普段から意識して業者を見ておくとよいでしょう。

沖縄の別荘で不動産投資する際の注意点

物件選びや管理以外で沖縄の別荘で不動産投資する際の注意点について解説します。

幸先のよいスタートはリゾートシーズン前を睨んだスケジュールで

春先は卒業と新入学のシーズンにあたるため、沖縄旅行の需要が増える時期です。この時期の顧客を逃さずに投資するためには、秋から遅くとも冬には物件を決めるとよいでしょう。繁忙期にスタートを切ることで、幸先のよい投資生活を期待できます。

感染症や社会情勢・カビや白アリでダメージを受けるおそれも

投資に絶対はありません。たとえば、感染症の拡大で人の移動が制限される場合や、その他の社会不安、経済情勢などによっては、リゾート気分が冷え込み、沖縄の別荘の宿泊需要が落ち込むことも考えられます。また、カビや白アリによるダメージも想定しておく必要があるでしょう。その際に、投資を続けるか撤退するかの決断も重要です。

駐車場の確保

沖縄といえば車社会です。たとえば、観光客が主要スポットを巡るためには車が欠かせません。投資する際には、駐車場をどれくらい確保可能かをチェックする必要があります。

住宅ローンは使えない

通常の住宅ローンは居住用物件ではない別荘の購入に使えません。したがって、現金で購入するか別のローンを考慮する必要があります。別のローンとは、主としてセカンドハウスローンと呼ばれているローンです。居住用でなくても利用できる反面、利率が一般の住宅ローンより高めになりがちな点に注意しましょう。

使用メインの別荘なら低リスクで投資可能

投資用物件として沖縄の別荘を買うことは、人気の観光地であり、将来性も期待できることから十分にアリです。とはいえ、リスクと背中合わせである投資を始めることには、慎重さも求められます。そこでおすすめしたいのが、自分が使用するために沖縄の別荘を買い、空いた日を貸すことで無駄を減らして利益も狙う運用です。使用メインの別荘であれば、仮に集客が進まなくてもダメージはそこまで大きくならないでしょう。宿泊料収入はあくまでも余禄だと考えていれば、何も損はありません。

まとめ:沖縄の別荘で投資を始めるなら自分が使いたいと思える、管理がしっかりした物件選びを

沖縄の別荘で投資を始めるなら、まずは自分が使いたいと思える物件を選ぶことが重要です。

初めから100%の投資を行うよりも、自分自身が別荘ライフを満喫したうえで、空いた日を貸し出す運用からスタートすることでリスク回避にもつながります。

投資にしても自己使用にしても、資産である別荘の価値を維持するには、しっかりした管理が重要です。

たとえば、信頼できる運営会社の管理によるホテルコンドミニアムなどは、沖縄の別荘投資のスタートに適しているといえるでしょう。

 

▼沖縄の別荘について、こちらの記事でも総合的に解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

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