沖縄移住を検討中の方必見!生活する上で知っておきたい基本情報とメリット・デメリット
「沖縄に移住したい」と考えつつも、どういう生活環境なのか、移住した場合どのようなメリット・デメリットがあるのかなどが分からず、行動に移せないでいる方もいるのではないでしょうか。
移住は、その後の生活に関わる大きな選択です。移住後に「前に住んでたところが良かった」と後悔しないためにも、まずは沖縄について理解を深めましょう。
今回は、沖縄の生活に関わる情報を一挙ご紹介します。基本情報から物価、家賃、所得、沖縄に移住するメリット・デメリットまで詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
目次
まずは移住先について知ることから!沖縄の基本情報
沖縄に移住するのであれば、まず基本情報を把握しておくことが大切です。
沖縄の面積
沖縄県(以下 沖縄)は、香川県・大阪府・東京都に次いで全国で4番目に小さい県です。その面積は約2281平方キロメートルであり、本島と宮古島、石垣島、西表島の大きな島と約160の小さな島で構成されています。本島には41の市町村があり、那覇市が県庁所在地となっています。
那覇市の半径1,500km圏内には、台湾や上海、ソウル、香港などの主要都市があるため、比較的短時間でこれらの地域へ足を運ぶことができるでしょう。
参照:
沖縄県ってどんなところ?|おきなわ修学旅行ナビ
沖縄の面積(めんせき)|沖縄県
沖縄の人口
沖縄の人口は、令和4年12月28日時点で約147万人。エリア別では以下のようになっています。
沖縄本島 北部 | 約13万人(総人口に対する比率:8.8%) |
沖縄本島 中部 | 約64万人(総人口に対する比率:43.8%) |
沖縄本島 南部 | 約59万人(総人口に対する比率:40.1%) |
宮古諸島 | 約5万人(総人口に対する比率:3.7%) |
八重山諸島 | 約5万人(総人口に対する比率:3.6%) |
沖縄の気候
沖縄は一年を通して温暖で過ごしやすい気候です。現に、2022年の年平均気温は23.7℃であり、東京都の16.4℃、大阪府の17.5℃、福岡県の18.0℃と比べると高いことが分かります。
ただし、春から夏にかけては雨量が多くなり、夏から秋にかけては頻繁に台風が接近・上陸します。そのため、季節に合わせて梅雨・台風対策を徹底することが大切です。
参照:
観測開始からの毎月の値 那覇 日平均気温の月平均値(℃)|気象庁
観測開始からの毎月の値 東京 日平均気温の月平均値(℃)|気象庁
観測開始からの毎月の値 大阪 日平均気温の月平均値(℃)|気象庁
観測開始からの毎月の値 福岡 日平均気温の月平均値(℃)|気象庁
沖縄の交通手段
沖縄の交通手段は、主に車とバス、沖縄都市モノレール ゆいレールの3つです。
車
車は最も一般的な交通手段であり、電車がない沖縄では運転免許が必須といっても過言ではありません。ただし、だからこそ駐車場代やガソリン代がかさむこともあるため、その点は理解しておきましょう。また、朝・夕方になると渋滞になりやすいので、早めに出るなどの対策が必要です。
バス
バスは、那覇市をはじめとする都心部を中心に運行しています。那覇市には「那覇バスターミナル」があり複数の路線のバスが乗り入れるため、さまざまな場所へ足を運ぶことが可能です。
ただし、バスに関しては地方になるほど運行本数が少なくなるため、地方まで行くことが多くなりそうなら車を所有することをおすすめします。
沖縄都市モノレール ゆいレール
沖縄都市モノレール ゆいレール(以下 ゆいレール)は、那覇空港駅からてだこ浦西駅までの約17kmをつなぐモノレールです。那覇市内の移動手段として大いに役立ちます。
駅によって異なりますが、始発は5〜6時ごろ、終電は23時ごろなので、自らの都合に合わせて利用することが可能です。
参照:路線図|ゆいレール
沖縄の食べ物
琉球王国時代に中国や東南アジア諸国と交流していた名残で、沖縄には豚肉を使った料理が多くあります。例えば、郷土料理のラフテー(皮付きの三枚肉を醤油や泡盛で煮込んだ甘辛い料理)がそのひとつです。この他、沖縄そばのトッピングとしても三枚肉やソーキ(豚の骨付きあばら肉)、てびち(豚足)が定番となっています。
この他、沖縄には「◯◯チャンプルー」と呼ばれる炒め料理もあります。
「チャンプルー」とは「ごちゃ混ぜ」という意味を持つ沖縄の方言で、さまざまな食材を混ぜ合わせている点から料理名として使われています。代表的な種類にはゴーヤーチャンプルー、とうふチャンプルー、フーチャンプルーなどが挙げられ、家庭料理として親しまれています。
押さえておくべき!沖縄での生活にかかるお金について
沖縄に移住するにあたって、生活にかかるお金は気になるところです。以下で「物価」「家賃」「所得」の3つについて解説します。
物価
結論からいうと、沖縄の物価水準は東京とほとんど変わりません。野菜をはじめ多くの品が本土からの輸入になるため、どうしても輸送費がかかってしまい値段が高くなるのです。
ただし、もちろん沖縄産の食品も多数あるので、地元のファーマーズマーケットなどで購入すれば出費を抑えつつも新鮮でおいしいものを食べることができます。
家賃
全国賃貸管理ビジネス協会が2022年9月に行った調査「全国平均家賃による間取り別賃料の推移」によると、沖縄の平均家賃は以下のようになっています。
1部屋 | 2部屋 | 3部屋 | 総平均賃料 | |
沖縄 | 45,513円 | 56,044円 | 63,954円 | 53,589円 |
東京 | 69,342円 | 85,451円 | 91,379円 | 73,059円 |
参照:全国平均家賃による間取り別賃料の推移|全国賃貸管理ビジネス協会
沖縄の家賃は比較的安く、東京と比較すると一目瞭然です。ただし、エリアによっては平均より高くなることもあるため、物件情報を細かく確認することをおすすめします。
所得
厚生労働省が発表している「令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、日本全国の平均所得が約30万円であるのに対し、沖縄は約25万円となっています。所得が最も高い東京は約36万円なので、約10万円の差があることが分かります。
所得は大差があるのにもかかわらず、物価は上述のとおりほとんど同じなので、沖縄で生活をする際は節約が必須になるかもしれません。
実際のところ生活しやすいの?沖縄移住のメリット・デメリット
では、沖縄に移住することにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
メリット
メリットには、主に以下の2つが挙げられます。
一年を通して過ごしやすい気候
繰り返しになりますが、沖縄は一年を通して温暖で過ごしやすい気候です。
「沖縄は暑い」というイメージが強いかもしれませんが、夏の時期の気温が35℃を超えることは稀で風も強いため涼しい日も多いのが現状です。また、冬の時期でも気温が10℃を下回ることはないので、寒さに凍えることはほとんどありません。
リゾート気分を堪能できる
沖縄は海に囲まれた島国なので、泳いだり潜ったりマリンアクティビティを楽しんだりして、リゾート気分を堪能することができます。本島北部には「万座ビーチ」や「オクマビーチ」、中部には「北谷サンセットビーチ」や「海中道路ビーチ」、南部には「豊崎美らSUNビーチ」や「あざまサンサンビーチ」があるため、場所も選びません。
花粉がない
沖縄にはスギやヒノキがなく花粉がほとんど飛んでいないため、花粉症の方も快適に過ごすことができます。「常にマスクを着用」「鼻炎薬や目薬を服用」「洗濯物は外に干さない」といった、花粉症ならではの制約に縛られることがないため、本土にいるときよりも自由に暮らせるでしょう。
ただし、沖縄に移住して新たなアレルギー反応が出る可能性はゼロではないため、その点は理解しておきましょう。
デメリット
デメリットには、主に以下の2つが挙げられます。
車がないと行動範囲が狭まる
沖縄にはバスもゆいレールもありますが、上述のとおりバスは地方になるほど運行本数が少なくなり、ゆいレールは那覇市と浦添市にしか通っていません。そのため、車がなく公共交通機関だけを利用する場合は、どうしても行動できる範囲が狭まってしまいます。
この点から、沖縄に移住する際は車も輸送する、または現地で購入するのがおすすめです。
仕事が見つかりづらい
東京をはじめとする大都市に比べて、沖縄は企業数が少ないのが現状です。そのため、「心機一転、移住先で新たな職を探そう」と意気込んでも、希望する職に就けないこともあります。
ただし、もちろん仕事が全くないというわけではないので、移住前にどのような求人があるのか目を通しておくと、スムーズに職探しができるかもしれません。
予算と照らし合わせよう!沖縄移住にかかる費用の目安
「沖縄移住にはどれくらいの費用がかかるのか」と疑問を抱いている方もいるかもしれません。沖縄への移動、引っ越し、車の輸送、最初の生活費、それぞれの概算は以下のとおりです。
沖縄への移動 | ひとりあたり約10万円 (※飛行機代・宿泊費・レンタカー代などを含む) |
引っ越し | 引っ越し業者に依頼する場合は、約25〜35万円 郵便や宅配便などを利用する場合は、荷物量にもよりますが約5〜6万円 |
車の輸送 | 【軽自動車】約4〜5.5万円、【普通自動車】約4〜6.5万円 (※どこから輸送するか、また車の種類によって異なる) |
最初の生活費 | 2人家族で、家賃や食費、光熱費、交通費、交際費などを含めて約20万円 |
引っ越し業者を利用し、軽自動車を輸送した場合は、合計で約70万円かかる計算になります。あくまでも目安ですが決して安くはないので、予算と照らし合わせながら調整しましょう。
沖縄移住を成功へと導く!知っておきたい3つのポイント
沖縄に移住する際は、以下のポイントを押さえておくと安心です。移住後、後悔することなく快適な沖縄ライフを楽しむことができます。
1.移住する目的を明確にする
第一に考えるべきことは「なぜ沖縄に移住するのか」という目的です。目的が不明瞭なまま移住を進めてしまうと、モチベーションをどこに向けたら良いのかが分からなくなり、途中で力尽きてしまう可能性があります。これでは、せっかくの決意・行動が無駄になりかねません。
こうした事態を防ぐためにも、「何を目的として沖縄への移住を決めたのか」という点を明確にして、その決意を軸に計画を進めるようにしましょう。
2.自分にとって住みやすいエリアを選ぶ
沖縄移住の目的が明確になったら、自分にとって住みやすいエリアはどこかを考えてみましょう。
例えば、「沖縄ならではのリゾート感を満喫できる場所で生活したい」という方には恩納村がおすすめです。西海岸沿いに位置している恩納村は、沖縄本島のほぼ中心にある自然が豊かな地域です。エメラルドグリーンに輝く海を望めるのはもちろん、「県民の森」でキャンプを楽しむこともできるため、移住後は沖縄の自然を思う存分感じられるでしょう。
この他、「商業施設や娯楽施設がたくさんある場所で生活したい」という方には、県庁所在地の那覇市がおすすめです。商業施設や娯楽施設が多く点在しているのはもちろん、ゆいレールが通っているので交通面も申し分ありません。好きなときに好きな場所へ気軽に足を運べる点は、都会で生活したい方にとって大きなメリットになるでしょう。
このように市町村によって特色は異なるため、「どういう生活がしたいか」を踏まえた上で自分に合ったエリアを考えてみましょう。
3.必要に応じて計画を変更する
移住が必ずしも想定どおりに進むとは限りません。そのため、移住に対するこだわりが強すぎると計画が頓挫し、最悪の場合は失敗に終わる可能性があります。
こうした事態を防ぐには、何らかの壁に直面したとき、必要に応じて計画を変更することが大切です。柔軟性を持ち合わせておくことで、失敗を未然に防ぎやすくなるでしょう。
沖縄に移住する前に検討してみて!2拠点生活の選択
沖縄移住を検討しているものの、実際には不安を感じている方もいるかもしれません。もしそのような心持ちであれば、まずは今の居住地と沖縄との2拠点生活をしてみてはいかがでしょうか。
2拠点生活とはその名のとおり、2つの地域を生活拠点とするライフスタイルのことです。ひとつの地域に定住したり、今住んでいる地域から別の地域へ生活拠点を完全に移したりするのではなく、2つの地域を行き来するのが特徴です。例えば、「平日は東京の住居で仕事をし、休日は沖縄の住居でまったり過ごす」といったライフスタイルが挙げられます。
そんな2拠点生活には、「新たな価値観を身につけられる」というメリットがあります。2拠点生活の場合、1拠点で生活しているとなかなか出会えない方々と人脈を築けるため、自らの価値観にも変化が現れ、さまざまな視点で物事を捉えられるようになるのです。
移住を考えてる方にとって、前もって2拠点生活で現地の人とコミュニケーションを取ることは、「どのような人がいるのか」「現地の人はどのような考え方を持っているのか」という点を知ることにつながります。そのため、移住を決行するか否かを決めやすくなるでしょう。
2拠点生活は、移住前に気になる地域の気候や環境、暮らし方などを確認するのに最適な選択肢です。もし、「沖縄移住に興味はあるけど、なかなか一歩が踏み出せない」という場合は、まず2拠点生活で沖縄の生活を体感してみてはいかがでしょうか。
なお、2拠点生活については以下の記事で詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
デュアルライフ(二拠点生活)とは?理想の生活を始めるためのポイントを解説!
まとめ
沖縄への移住を検討中であれば、まずは「どのような生活がしたいのか」「予算はどれくらいか」などを踏まえた上で、沖縄の基本情報を把握する必要があります。そして移住するメリット・デメリットを押さえれば、移住を決行すべきか否かを判断しやすくなるでしょう。
移住は、人生における大きな選択のひとつです。思いのまま行動して後悔することがないよう、情報を収集した上でよく考えて決行するようにしましょう。
移住に関してもし分からないことがあれば、お気軽に穴吹興産株式会社にご相談ください。